メルストのメインストーリー第二部!
今回は空の国編の感想/考察記事です。
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今回は空の国編の感想です!前回の恐竜の国編の記事はこちら。
前回までのあらすじ!
妖精の国にてパピヨン・ワルトちゃんの暴走により時空がねじれて離れ離れになってしまったユウくんたち。メルクは偶然にも恐竜の国にあるギムレ機関の本部にやってきます。
自らの余命を悟っていた総帥のゼロさんは最後の仕事として雫の国のモンスターたちをカンパネリアで癒そうとしますが、色々と無理があることやメルクちゃんが自分の荷物に紛れてしまっていた事情により引き返すことに。
そしてギムレ機関のみんなが見守るなか不死鳥の如き大復活を果たし、新たな命で改めて機関を率いることにしたのでした。
その後、メルクちゃんはゼロさんに送ってもらってエルピス&ヘスペラと再会。一行は旅の仲間たちとの合流を信じて当初の目的地だった空の国を目指します。
また、メイン恐竜の国編の後にクロニクルエピソード・シェンルゥ編/ファザ編が公開されました!
ファザさんの編では、なぜファザさんが後天的に癒術士になれたのかが判明。なんと1000年前に原初の罪を犯した帝国の王さまは今も霊体?でメフテルハーネを彷徨っており、彼から力を受け継いだとのことでした。
重要な情報ではありますが、話の流れ的に本編では回収する尺がなかったのかも…。
また、鳴らされた世界鐘はメフテルハーネさまのティンクルシードみたいになるって話もありました。
最終的に世界鐘に対してユウくんが語りかけるパートがあるのか…!?
※以下、ネタバレ注意! ストーリーを楽しんでからお読みください。
メフテルハーネ18ヶ国の旅路、ラストは空の国!
メイン時空では始めて空の国が出てきたので、久々に思い出したのですが…。そうだ、空の国ってガチガチの宗教国家だった!
ユウくんたちと旅をしていてユニット化している空の国出身の人々は基本フレンドリーだし偏見を持ってない子ばかりだから久しく忘れていました。
自分たちを『天空の民』と呼称し、地上の人々を罪人だと思ってえんがちょしてるし、実は一般空の国民ってなかなか傲慢なんですね…。
それでもリースちゃんみたいに見ず知らずの地上の民を自然に助けてくれる子はいるし、大天使の一族にも偏見なく接してくれる方々がいるし、人によるのでしょうが。
まだまだ表立っては地上の民への支持を表明しにくい風土のようです。
しかし本当の歴史を紐解くと、空の国の民に翼を与えたのは神ではなく遺伝だし、島が浮いているのも失われた古代技術のおかげだし、罪がどうとかも人種関係ない話なのですよね…。
大天使の人たちはそれを把握しながら公開できないでいるのも難しい問題。国の文化や人々の心の拠り所として神の存在がしっかり根付いているし、神の存在を信じることで日々豊かに過ごせるのであればそのままそっとしておこうという判断になるのもやむなしと思う。
じゃあメフテルハーネに神はいないのかというと、実際いるので…。そこがまたややこしいところなんですが。なんなら本当にずっと見守っているし、人々の感情とか受け取っていらっしゃいますし。
その神でも自分で解決できないことをなんとかしようとしてるエルぴたち、めちゃくちゃすごいのでは…??
空の国の成り立ちは空4thで詳しく語られているので、復習したい方は空4thを読みましょう!
すごい奇跡の積み重なりで空の国の人種ができているので、ひょっとしたら本当にメフテルハーネさまがちょっとくらい手を貸してたんじゃないかと思わないでもないですね…。
でも、たとえ自分たちが想像していた神の形と実際が違ったとしても、空の国の人たちには新たな形の信仰を受け入れられる準備が出来つつあるのではないかと思います。
クライマックスのエルぴがエクシくんと飛ぶシーンは空の国1stの再現でしたが、それを見たシャルフィナさんの反応は空1stのみっしぇ猊下と近いものでした。
地上の民も空の民も関係なく、純粋な気持ちで隣人を大切にし、手を取り合うこと。各々のこころに住まう神を信じて行動できるとよいですよね……。
ところでメイン時空のみっしぇ猊下やオルトスくんはどういう状況だったのかは気になります。出会わなくても彼らは彼らなりに進むとは言ったけどさ…。
みっしぇ猊下がメイン時空でも偉い地位に就いてはいることはセリフから判明していましたが、それは例の奇跡があってのことなのか。それとも生まれつき巨大な翼を持っているからと担がれていた段階なのか。
メイン空の国編ではストーリーに合わせたレジェンドユニット登場や新規モンスターの実装もなかったので、メルストのサービス完結が決まってから書かれた部分と思われます。
そうでなかったら空の国のレジェンドユニットは真ミシェリア猊下だった世界線とかあったのかなあ〜!!? 悔しいぜ…!!
お次はエルぴとその兄エクシくん。今回の主役ふたりについて!
みんな大体察していたことだけど、空の国編ではストーリー内ではっきりとエルぴはエクシくんの妹だったことが明かされました。元々の名前が『エフタ』なのも数字から予想されていましたがストーリー内では初出かな?(エフ…までは言ってた気がする)
エルピスはメイン二部の主人公として、王国編からずっとその成長の過程が描かれていました。最初は感情が薄かったけどひとつひとつ経験を重ねて、今ではとっても感情豊かな女の子になりましたよね…! 砂漠の国編では昔のエルピスに似ているムディアちゃんを導く側に回っていたのが印象的だったり。
そんな彼女の兄だったエクシくんも、当初はユウくんたちに敵意を剥き出しにしていましたが今回までに色々あってしおらしくなっていました。
エルぴについてはずっと追ってきていたので、旅の中で断片的に見えていたエクシくんの変化についても振り返ってみましょう。
それから砂漠後編の157話、エルピスとの会話で初めて何か関係がありそうなそぶりを見せます。
前編の時点でもマントのデザイン似てるねって言われてた気はする。
166話ではエルピスが名前を尋ねますが、補佐官さんは教えてくれません。代わりにエルピスと名付けたのは誰なのか聞いてきます。
そして169話でエルピスの名付け主であるメルクに対して激昂。禁術・法王でメルクの存在を消そうとする暴挙に。阻止されていましたがめちゃくちゃ怒ってましたね…。
今になって振り返ると、妹の存在を消されたかのような気持ちだったのかな…。だとしても消された側の悲しみまで考えられてないのだけど。この頃はまだ、憎きメフテルハーネの民がどうなろうと知ったこっちゃなかったのか。
エルシアム編の190話では名前を教えてくれて、例の綺麗な石をエルピスに渡します。
この時にはもうエルピスはメフテルハーネに馴染んでいたから連れ戻そうとは思えなくなっていた様子。とはいえずっと気にかけ続けてはいたみたい。
もう向こうの子だから話しかけにくいなってのもあるけど、感情のなかった『エフタ』よりも活き活きしている『エルピス』のほうが楽しそうに生きていることを、純粋に好ましいと思ったんじゃないかな…。たとえ自分がすぐ傍で見守ることができなくても。
それからパンドラのみなさんは行く先々で降臨モンスターやその国のモンスターを暴れさせてユウくんやエルピスたちを困らせます。
死者の国後編ではずいぶんオラついてました。238話のセリフではかなり強い語気で叫んでいたり。
自分の国もジメジメしててろくに資源もなかったからこそ、余計に妬ましかったんですね…。この後あんまりにも酷いこと言うのであのユウくんから「は…?」を引き出したりしていました。やばかったよね、あの時のユウくん。
240話でのエルピスとの問答では少々落ち着きを取り戻してました。メフテルハーネ滅ぼすぞって息巻いていたけど、恨みをぶつけることに虚しさを感じ始めていたのかな。ユウくんからは信じられない目で見られたし、かつて妹だったエルピスからも冷ややかな反応だったし。
それから少しだけエクシくんの態度が軟化したのが少数民族の国後編。269話ではエルピスたちに自分たちの国の事情を話してくれます。雫の国は年中雨が降っててモンスターが凶暴で、千年前は帝国に心術士を派遣してもらえなかったから滅びたのだと。
エルピスはエフタだった頃にそれを体験してたはずなのに、まったく記憶にない感じで聞いていたのだろうから寂しかったろうな…。メルクと重なって追体験したことがあまりに濃ゆくて記憶が全部上書きされちゃったのか、『エフタの特別な力』の代償ゆえだったのかはわからないけど。
そして278話ではパンドラたちはファルゥンさんとハルサルヒさんの二人に決定的に敗北し、トゥリアさんのモンスターを操る力は『君命』によって封じられます。
ここで初めてエクシくんは青ざめ、うわあああと悲鳴を上げながら逃亡することに。パンドラのみなさんは散り散りになって、エクシくんはしばらく出てこなくなります。
久々に登場したのはお菓子の国編。316話ではパルトスクさんに諭されていました。パルトスクさん曰くエクシくんはかつてのトゥルータくんに似てるそうで、これまでのエクシくんの行いを振り返ると刺さる言葉もちらほら。
敗走したことで自分を顧みて、自らが嵌まり込んていた負の連鎖を客観視できるようになったのかな…。その後、お菓子の国の地上を彷徨っていたところをセラムちゃんボリスさんに拾われて今回に至ったようです。
エフタが姿を消して帰ってこなくなった時のエクシくんは気が気じゃなかっただろうけど…。妹がいなくなって慌てふためいていた時のエクシくんの様子はちょっと見たかったな。
回想のエクシくんが妹に向けていた眼差しは思ったよりずっと暖かくって、驚きました。
まるで人形のようだった女の子が、今では感情を露わにするし、好きな食べ物も趣味もあって、人生を楽しみ始めているんだもの。
その成長の過程を隣で見守ることができなかったのは悔しいし、彼女を豊かにしたメフテルハーネが妬ましかったんだろうな…。だからこそ砂漠の国であんなに怒ったし、死者の国であんなに恨み節だったのね。
そんなエクシくんが少数民族の国で立ち止まって、お菓子の国で自分を顧みることができたのは大きかったのだと思う。救われるためには一旦、罪の自覚も必要だったから。
自分がしてきたことは結局新たな憎しみを生んでしまうし、かと言ってじっとしているだけじゃ何も解決しないし、彼なりにもがいていたのでしょう。
過去に雫の国に手を差し伸べなかった帝国と今のメフテルハーネは違うし、エクシくんもようやく「助けて」が言えるようになったのが一番の変化なのだと思います。
帝国は助けてくれなかったけど、今のメフテルハーネの人々は助けてくれると信じられたからこそ、声をあげられたんだ。
エルぴが旅を通して成長したように、彼もまた成長したのですね…。自分でなんとかできなくでも誰かに頼ればいいし、つながることが大切なんだよ…!
エクシくんは過去のストーリー見るとだいぶやんちゃしてたなあと思う部分もありますが、エルピスの光の強さがすごかった!
どんな闇堕ちからも掬い上げてくれる圧倒的・光の女だったよエルぴ…!!
妹の名『エフタ』ではなくなったけど、エクシくんは彼女の新しい名を自然に呼ぶようになって、もう一度きょうだいみたいになろうと思えたのがすばらしかった。
エルピスって希望って意味なんだよ。エクシくんにとっても希望だし、みんなの希望だよエルぴは…。
他のパンドラメンバーも、トゥリアさんはユウくんと和の国で話したり、ズィオさんは西部の国の自然神の村でお世話になったりでそれぞれメフテルハーネへの向き合い方が変化したりしたのかな。この二人がどうなったかわかるのは最終章か…。メルストらしい爽やかな着地を期待しています。
いよいよ最終章の前章となった今回、ラストへ向けてエンディングの画が見えてきました。どこにもない故郷として描かれた、晴れた雫の国。みんなの力でそれを実現するのだと思います。雫の国の雨を晴らすことが和解の象徴になるんだ。
エルぴには記憶がないから、この壁画が雫の国だと分かるのがこの場でメルクだけだったのですね。このために前回ゼロさんがメルクちゃんを雫の国に連れていってたのか…!
妖精の国編374話によると、雫の国に降る雨はメフテルハーネさまの悲しみの涙だって話でした。
であれば、メフテルハーネさまの悲しみを癒すことが雫の国を晴らすことに繋がるのかな…!? エルぴは妖精の国の『まことの湖畔』でそれを知ったわけですし。374話は次回までにもう一度読んでおくことをオススメします!
しかし、これまで奏鐘士として旅をしてきたエルぴは今回でその資格がほとんど失われつつあることが明らかになりました。奏鐘士の資格って、”満たされていないこと”だったんだ…!
では、鐘を鳴らせなくなったならどうやってメフハネさまの心に触れて、癒すというのか。
クロニクルファザさん編や今回でも少し言及があったように、世界鐘はメフハネさまのティンクルシードであり、世界鐘を通してメフハネさまの心に繋がることができるようです。
ただ、ファザさんは一度世界鐘を通してメフハネさまに語りかけようとしたところ力が強すぎて弾かれてしまったとも言っていました。普通に癒術かけようとするのではダメっぽい。
チェーホフの銃的に考えるとゼロさんが開発したカンパネリアがまだちゃんと活用されてない気がするので、カンパネリアを使ってなんとかするとか…? 第一部ラストみたいに癒術士が集まって、もっと集まって、画面が埋まるとか…?
どうやってなんとかするかはみんなで考えるのだと思います。そのために18カ国で会議しているのだし、ラストでは空の国シャルフィナさんを連れて会議の場に戻ってきたし。
一番最初の王国編でレクルスさまと仲良しになったエルピスが、今回のラストでは雫の国のひとりとして会議の席に戻ってきたところも収まりがよい。
これでやっと18カ国会議もとい雫の国も交えて19カ国会議に…!ってまだエレキの国代表のアンドリューズさん来てなくないですか? 遅刻ですか? 丁度良く顔だせるタイミングが無かったのか…。次回しれっと合流してるのかもしれない。
てか空の国編では何泊かしてたように見えたけどまだ会議やってるんですね、長いね…。
最終的にどうなるかはわからないけど、今回エルぴから「みんなで幸せになるなんて…当たり前だああぁ!!」と力強いハッピーエンド宣言がありましたので!
頼もしすぎるね! 道中はみんな色々大変な思いをしたし悲しい時もあったけど、全員幸せになるんですね!?
世界のモンスターがもれなく癒されるくらいまで行くのかな…。そうなったら誰も戦わなくてよくなるね…。
その最終章が公開まで2週間しかスパンがないのが信じられないよ〜〜!! もう色々予想とかジタバタしないで座して待つことにします…!
顔だけチラッと映ったキャラは多すぎたので、セリフのあったキャラのみ。
以上です!
空の国編をクリア後、またタイトル画面に変化がありました。メフテルハーネさまの元に光が差している…!? 雨も止み始めているように見える。それは救いの暗示なのか。
次回、ついに堂々完結となります。
本当に終わってしまうのか、メルクストーリア……。前回時点であんなにやること残ってるじゃんって言っていたのがクロニクルと今回で結構回収されてしまったので、かなり風呂敷が畳まれたのを感じました。
尺の都合でややギュッとなっていそうな所が無いわけではないけど、”ストーリー完結”に向けてたくさん頑張ってくれたのだろうなあ…。
こうなったらもう覚悟決めて、最終回を待たなきゃ…!!
……。
でもやだよお〜〜!!!
わたしを置いて行くなメルクストーリア〜〜〜!!!!
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今回は空の国編の感想です!前回の恐竜の国編の記事はこちら。
ユガラボ | 2024/10/05
【メルスト/日記】メインストーリー第二部を追う!〜恐竜の国編〜(ネタバレ有)
【メルスト/日記】メインストーリー第二部を追う!〜恐竜の国編〜(ネタバレ有)
前回までのあらすじ!
妖精の国にてパピヨン・ワルトちゃんの暴走により時空がねじれて離れ離れになってしまったユウくんたち。メルクは偶然にも恐竜の国にあるギムレ機関の本部にやってきます。
自らの余命を悟っていた総帥のゼロさんは最後の仕事として雫の国のモンスターたちをカンパネリアで癒そうとしますが、色々と無理があることやメルクちゃんが自分の荷物に紛れてしまっていた事情により引き返すことに。
そしてギムレ機関のみんなが見守るなか不死鳥の如き大復活を果たし、新たな命で改めて機関を率いることにしたのでした。
その後、メルクちゃんはゼロさんに送ってもらってエルピス&ヘスペラと再会。一行は旅の仲間たちとの合流を信じて当初の目的地だった空の国を目指します。
また、メイン恐竜の国編の後にクロニクルエピソード・シェンルゥ編/ファザ編が公開されました!
ファザさんの編では、なぜファザさんが後天的に癒術士になれたのかが判明。なんと1000年前に原初の罪を犯した帝国の王さまは今も霊体?でメフテルハーネを彷徨っており、彼から力を受け継いだとのことでした。
重要な情報ではありますが、話の流れ的に本編では回収する尺がなかったのかも…。
また、鳴らされた世界鐘はメフテルハーネさまのティンクルシードみたいになるって話もありました。
最終的に世界鐘に対してユウくんが語りかけるパートがあるのか…!?
※以下、ネタバレ注意! ストーリーを楽しんでからお読みください。
天空の民と、神の所在(感想)
エクシとエフタとエルピスと(感想)
涙の降らない雫の国へ(考察)
出演ユニット
天空の民と、神の所在(感想)
メフテルハーネ18ヶ国の旅路、ラストは空の国!
メイン時空では始めて空の国が出てきたので、久々に思い出したのですが…。そうだ、空の国ってガチガチの宗教国家だった!
ユウくんたちと旅をしていてユニット化している空の国出身の人々は基本フレンドリーだし偏見を持ってない子ばかりだから久しく忘れていました。
自分たちを『天空の民』と呼称し、地上の人々を罪人だと思ってえんがちょしてるし、実は一般空の国民ってなかなか傲慢なんですね…。
それでもリースちゃんみたいに見ず知らずの地上の民を自然に助けてくれる子はいるし、大天使の一族にも偏見なく接してくれる方々がいるし、人によるのでしょうが。
まだまだ表立っては地上の民への支持を表明しにくい風土のようです。
しかし本当の歴史を紐解くと、空の国の民に翼を与えたのは神ではなく遺伝だし、島が浮いているのも失われた古代技術のおかげだし、罪がどうとかも人種関係ない話なのですよね…。
大天使の人たちはそれを把握しながら公開できないでいるのも難しい問題。国の文化や人々の心の拠り所として神の存在がしっかり根付いているし、神の存在を信じることで日々豊かに過ごせるのであればそのままそっとしておこうという判断になるのもやむなしと思う。
じゃあメフテルハーネに神はいないのかというと、実際いるので…。そこがまたややこしいところなんですが。なんなら本当にずっと見守っているし、人々の感情とか受け取っていらっしゃいますし。
その神でも自分で解決できないことをなんとかしようとしてるエルぴたち、めちゃくちゃすごいのでは…??
空の国の成り立ちは空4thで詳しく語られているので、復習したい方は空4thを読みましょう!
すごい奇跡の積み重なりで空の国の人種ができているので、ひょっとしたら本当にメフテルハーネさまがちょっとくらい手を貸してたんじゃないかと思わないでもないですね…。
でも、たとえ自分たちが想像していた神の形と実際が違ったとしても、空の国の人たちには新たな形の信仰を受け入れられる準備が出来つつあるのではないかと思います。
クライマックスのエルぴがエクシくんと飛ぶシーンは空の国1stの再現でしたが、それを見たシャルフィナさんの反応は空1stのみっしぇ猊下と近いものでした。
地上の民も空の民も関係なく、純粋な気持ちで隣人を大切にし、手を取り合うこと。各々のこころに住まう神を信じて行動できるとよいですよね……。
ところでメイン時空のみっしぇ猊下やオルトスくんはどういう状況だったのかは気になります。出会わなくても彼らは彼らなりに進むとは言ったけどさ…。
みっしぇ猊下がメイン時空でも偉い地位に就いてはいることはセリフから判明していましたが、それは例の奇跡があってのことなのか。それとも生まれつき巨大な翼を持っているからと担がれていた段階なのか。
メイン空の国編ではストーリーに合わせたレジェンドユニット登場や新規モンスターの実装もなかったので、メルストのサービス完結が決まってから書かれた部分と思われます。
そうでなかったら空の国のレジェンドユニットは真ミシェリア猊下だった世界線とかあったのかなあ〜!!? 悔しいぜ…!!
エクシとエフタとエルピスと(感想)
お次はエルぴとその兄エクシくん。今回の主役ふたりについて!
みんな大体察していたことだけど、空の国編ではストーリー内ではっきりとエルぴはエクシくんの妹だったことが明かされました。元々の名前が『エフタ』なのも数字から予想されていましたがストーリー内では初出かな?(エフ…までは言ってた気がする)
エルピスはメイン二部の主人公として、王国編からずっとその成長の過程が描かれていました。最初は感情が薄かったけどひとつひとつ経験を重ねて、今ではとっても感情豊かな女の子になりましたよね…! 砂漠の国編では昔のエルピスに似ているムディアちゃんを導く側に回っていたのが印象的だったり。
そんな彼女の兄だったエクシくんも、当初はユウくんたちに敵意を剥き出しにしていましたが今回までに色々あってしおらしくなっていました。
エルぴについてはずっと追ってきていたので、旅の中で断片的に見えていたエクシくんの変化についても振り返ってみましょう。
エクシくん、心の旅路
彼がストーリーに顔を出し始めたのは砂漠の国前編から。当初を仮面を付けて名前も正体も隠し『補佐官』としてナマールィさんの側近っぽく振る舞っていました。それから砂漠後編の157話、エルピスとの会話で初めて何か関係がありそうなそぶりを見せます。
前編の時点でもマントのデザイン似てるねって言われてた気はする。
166話ではエルピスが名前を尋ねますが、補佐官さんは教えてくれません。代わりにエルピスと名付けたのは誰なのか聞いてきます。
そして169話でエルピスの名付け主であるメルクに対して激昂。禁術・法王でメルクの存在を消そうとする暴挙に。阻止されていましたがめちゃくちゃ怒ってましたね…。
今になって振り返ると、妹の存在を消されたかのような気持ちだったのかな…。だとしても消された側の悲しみまで考えられてないのだけど。この頃はまだ、憎きメフテルハーネの民がどうなろうと知ったこっちゃなかったのか。
エルシアム編の190話では名前を教えてくれて、例の綺麗な石をエルピスに渡します。
この時にはもうエルピスはメフテルハーネに馴染んでいたから連れ戻そうとは思えなくなっていた様子。とはいえずっと気にかけ続けてはいたみたい。
もう向こうの子だから話しかけにくいなってのもあるけど、感情のなかった『エフタ』よりも活き活きしている『エルピス』のほうが楽しそうに生きていることを、純粋に好ましいと思ったんじゃないかな…。たとえ自分がすぐ傍で見守ることができなくても。
それからパンドラのみなさんは行く先々で降臨モンスターやその国のモンスターを暴れさせてユウくんやエルピスたちを困らせます。
死者の国後編ではずいぶんオラついてました。238話のセリフではかなり強い語気で叫んでいたり。
自分の国もジメジメしててろくに資源もなかったからこそ、余計に妬ましかったんですね…。この後あんまりにも酷いこと言うのであのユウくんから「は…?」を引き出したりしていました。やばかったよね、あの時のユウくん。
240話でのエルピスとの問答では少々落ち着きを取り戻してました。メフテルハーネ滅ぼすぞって息巻いていたけど、恨みをぶつけることに虚しさを感じ始めていたのかな。ユウくんからは信じられない目で見られたし、かつて妹だったエルピスからも冷ややかな反応だったし。
それから少しだけエクシくんの態度が軟化したのが少数民族の国後編。269話ではエルピスたちに自分たちの国の事情を話してくれます。雫の国は年中雨が降っててモンスターが凶暴で、千年前は帝国に心術士を派遣してもらえなかったから滅びたのだと。
エルピスはエフタだった頃にそれを体験してたはずなのに、まったく記憶にない感じで聞いていたのだろうから寂しかったろうな…。メルクと重なって追体験したことがあまりに濃ゆくて記憶が全部上書きされちゃったのか、『エフタの特別な力』の代償ゆえだったのかはわからないけど。
そして278話ではパンドラたちはファルゥンさんとハルサルヒさんの二人に決定的に敗北し、トゥリアさんのモンスターを操る力は『君命』によって封じられます。
ここで初めてエクシくんは青ざめ、うわあああと悲鳴を上げながら逃亡することに。パンドラのみなさんは散り散りになって、エクシくんはしばらく出てこなくなります。
久々に登場したのはお菓子の国編。316話ではパルトスクさんに諭されていました。パルトスクさん曰くエクシくんはかつてのトゥルータくんに似てるそうで、これまでのエクシくんの行いを振り返ると刺さる言葉もちらほら。
敗走したことで自分を顧みて、自らが嵌まり込んていた負の連鎖を客観視できるようになったのかな…。その後、お菓子の国の地上を彷徨っていたところをセラムちゃんボリスさんに拾われて今回に至ったようです。
エクシくんが出会った”希望”
こうして振り返ると、エクシくんが反省できたきっかけは国々をまわるなかでエルピスと何度か話すことができたことも大きかったんじゃないかと思います。再会できてほんとによかったよ。エフタが姿を消して帰ってこなくなった時のエクシくんは気が気じゃなかっただろうけど…。妹がいなくなって慌てふためいていた時のエクシくんの様子はちょっと見たかったな。
回想のエクシくんが妹に向けていた眼差しは思ったよりずっと暖かくって、驚きました。
まるで人形のようだった女の子が、今では感情を露わにするし、好きな食べ物も趣味もあって、人生を楽しみ始めているんだもの。
その成長の過程を隣で見守ることができなかったのは悔しいし、彼女を豊かにしたメフテルハーネが妬ましかったんだろうな…。だからこそ砂漠の国であんなに怒ったし、死者の国であんなに恨み節だったのね。
そんなエクシくんが少数民族の国で立ち止まって、お菓子の国で自分を顧みることができたのは大きかったのだと思う。救われるためには一旦、罪の自覚も必要だったから。
自分がしてきたことは結局新たな憎しみを生んでしまうし、かと言ってじっとしているだけじゃ何も解決しないし、彼なりにもがいていたのでしょう。
過去に雫の国に手を差し伸べなかった帝国と今のメフテルハーネは違うし、エクシくんもようやく「助けて」が言えるようになったのが一番の変化なのだと思います。
帝国は助けてくれなかったけど、今のメフテルハーネの人々は助けてくれると信じられたからこそ、声をあげられたんだ。
エルぴが旅を通して成長したように、彼もまた成長したのですね…。自分でなんとかできなくでも誰かに頼ればいいし、つながることが大切なんだよ…!
エクシくんは過去のストーリー見るとだいぶやんちゃしてたなあと思う部分もありますが、エルピスの光の強さがすごかった!
どんな闇堕ちからも掬い上げてくれる圧倒的・光の女だったよエルぴ…!!
妹の名『エフタ』ではなくなったけど、エクシくんは彼女の新しい名を自然に呼ぶようになって、もう一度きょうだいみたいになろうと思えたのがすばらしかった。
エルピスって希望って意味なんだよ。エクシくんにとっても希望だし、みんなの希望だよエルぴは…。
他のパンドラメンバーも、トゥリアさんはユウくんと和の国で話したり、ズィオさんは西部の国の自然神の村でお世話になったりでそれぞれメフテルハーネへの向き合い方が変化したりしたのかな。この二人がどうなったかわかるのは最終章か…。メルストらしい爽やかな着地を期待しています。
涙の降らない雫の国へ(考察)
いよいよ最終章の前章となった今回、ラストへ向けてエンディングの画が見えてきました。どこにもない故郷として描かれた、晴れた雫の国。みんなの力でそれを実現するのだと思います。雫の国の雨を晴らすことが和解の象徴になるんだ。
エルぴには記憶がないから、この壁画が雫の国だと分かるのがこの場でメルクだけだったのですね。このために前回ゼロさんがメルクちゃんを雫の国に連れていってたのか…!
妖精の国編374話によると、雫の国に降る雨はメフテルハーネさまの悲しみの涙だって話でした。
であれば、メフテルハーネさまの悲しみを癒すことが雫の国を晴らすことに繋がるのかな…!? エルぴは妖精の国の『まことの湖畔』でそれを知ったわけですし。374話は次回までにもう一度読んでおくことをオススメします!
しかし、これまで奏鐘士として旅をしてきたエルぴは今回でその資格がほとんど失われつつあることが明らかになりました。奏鐘士の資格って、”満たされていないこと”だったんだ…!
では、鐘を鳴らせなくなったならどうやってメフハネさまの心に触れて、癒すというのか。
クロニクルファザさん編や今回でも少し言及があったように、世界鐘はメフハネさまのティンクルシードであり、世界鐘を通してメフハネさまの心に繋がることができるようです。
ただ、ファザさんは一度世界鐘を通してメフハネさまに語りかけようとしたところ力が強すぎて弾かれてしまったとも言っていました。普通に癒術かけようとするのではダメっぽい。
チェーホフの銃的に考えるとゼロさんが開発したカンパネリアがまだちゃんと活用されてない気がするので、カンパネリアを使ってなんとかするとか…? 第一部ラストみたいに癒術士が集まって、もっと集まって、画面が埋まるとか…?
どうやってなんとかするかはみんなで考えるのだと思います。そのために18カ国で会議しているのだし、ラストでは空の国シャルフィナさんを連れて会議の場に戻ってきたし。
一番最初の王国編でレクルスさまと仲良しになったエルピスが、今回のラストでは雫の国のひとりとして会議の席に戻ってきたところも収まりがよい。
これでやっと18カ国会議もとい雫の国も交えて19カ国会議に…!ってまだエレキの国代表のアンドリューズさん来てなくないですか? 遅刻ですか? 丁度良く顔だせるタイミングが無かったのか…。次回しれっと合流してるのかもしれない。
てか空の国編では何泊かしてたように見えたけどまだ会議やってるんですね、長いね…。
最終的にどうなるかはわからないけど、今回エルぴから「みんなで幸せになるなんて…当たり前だああぁ!!」と力強いハッピーエンド宣言がありましたので!
頼もしすぎるね! 道中はみんな色々大変な思いをしたし悲しい時もあったけど、全員幸せになるんですね!?
世界のモンスターがもれなく癒されるくらいまで行くのかな…。そうなったら誰も戦わなくてよくなるね…。
その最終章が公開まで2週間しかスパンがないのが信じられないよ〜〜!! もう色々予想とかジタバタしないで座して待つことにします…!
出演ユニット
顔だけチラッと映ったキャラは多すぎたので、セリフのあったキャラのみ。
以上です!
空の国編をクリア後、またタイトル画面に変化がありました。メフテルハーネさまの元に光が差している…!? 雨も止み始めているように見える。それは救いの暗示なのか。
次回、ついに堂々完結となります。
本当に終わってしまうのか、メルクストーリア……。前回時点であんなにやること残ってるじゃんって言っていたのがクロニクルと今回で結構回収されてしまったので、かなり風呂敷が畳まれたのを感じました。
尺の都合でややギュッとなっていそうな所が無いわけではないけど、”ストーリー完結”に向けてたくさん頑張ってくれたのだろうなあ…。
こうなったらもう覚悟決めて、最終回を待たなきゃ…!!
……。
でもやだよお〜〜!!!
わたしを置いて行くなメルクストーリア〜〜〜!!!!