メルスト、メインストーリー第二部更新!
植物の国編についての感想/考察記事です。いやん、あはん、うっふーんだ!
HappyElements/コンテンツ利用ガイドラインに基づく表示
当ページは、Happy Elements株式会社「メルクストーリア」の画像を利用しております。
該当画像の転載・配布等は禁止しております。 ©Happy Elements K.K
今回は植物の国編の感想です!前回の科学の国編の記事はこちら。
現在ユウくんご一行は、レクルス姫との合流地点である砂漠の国を当面の目的地としています。科学の国から陸路で植物の国と動物の国を経由して行く予定みたい。
(運がよければって何だ…道に運とかあるんか…? 迷う前提か?)
長い旅路ではありますが、旅の仲間も増えてそれぞれの成長が見られます。この冒険してる感、いいよね…!
今回はメイン第二部の植物の国編ですが、国別イベントの植物の国1st「創世の種と根源の森樹」を先に読んでおくとより楽しめると思いますのでこちらの先読みがオススメです!
併せて植物2nd「廃園の傀儡師と常磐に糾わる呪詞」も読むと更に色々な背景が掴めます!こっちを読むのは植物の国編を読んだ前でも後でもどっちでもいいかも。
※以下、ネタバレ注意! ストーリーを楽しんでからお読みください。
メルストには珍しく明確に”害意”を持つキャラクターだったシスルさん。かなり異彩を放つ存在でしたね…! 個人的には好きなキャラですが!
今回の植物の国編のテーマやメッセージ性には、シスルさんと強く結びついた部分がありました。
「ボクを見ろ」「ワタシを見ろ」
最初から最後まで、シスルさんの願いはこれだった。
普遍的に言えば、個を個として扱えということです。うわっつらの記号じゃなくて、中身を見ろと。
登場人物たちにはそれぞれ「緑精が見える」「癒術士である」「特別なチカラがある」「自分の子である」…などと言った事情がありますが、これは個人に付与された立場や役割でしかなく、本人の人格とは関係のないこと。
ですが、立場によって待遇や周りの見る目が変わるのが世の常 。あるいは「特別ではないこと」で蔑 ろにされることだってありますよね…。ああ、君には見えないんだ、わからないんだね、と。
だからこそシスルさんは、それがただ一つの個を指すための”名前”にこだわる。
何の事情も知らないトゥルータくんが初対面で名前を覚えて呼んでくれたことを喜んだし、彼の名を何度も噛み締めるように呼び返してました。トゥルータァ…。
逆に、枯木教団の人々からの視線は「自分の望みを叶える力を持った者」として、あくまで利己的だったので快く思っていなかった様子。
むしろ、関係がこじれたタイミングで恨みつらみ的に責められた件に関しては「シスル個人に対しての視線」だからか心地良さそうにしてました。
見てもらえるなら感情の良し悪しは構わないのか…。それほどまでにずっと「”自分”を見てもらえなかった」のかもしれない。
個人ではなく立場や状況で見てしまったケースは、ユウくんが最初にバウ(分体)を癒せなかった件もそうです。当初バウを「村に被害をもたらすモンスター、脅威」とカテゴライズし、対抗手段として癒術で鎮めようとしました。
だけど、それではバウ本人がなぜそうしているか、実は本人も苦しんでいないかを見ていないんですね。ただ「しずまって、落ち着いて」と”目的”だけで接してしまっていた。
カップルになんでパートナーが好きか聞いて「顔が好き」「稼ぎが良い」みたいなのが長続きしないのと一緒ですね。その人そのものではなく価値しか見ていない。その価値がなくなったら縁の切れ目。
逆に「あなただから」みたいなのはとても良いと思います!!
対比こそが物語の華。次は逆側の立場の話も見ていきます。
シスルさんが「緑精が見える」といった”特別”を持っていないことで苦しんだのと同じように、特別であることが苦しみだった者たちの姿も描かれていました。ローザちゃんや森に呼ばれた者たちはこっち。
“特別”という記号を生まれつき押し付けられ、”自分は普通ではない”が自我形成の根幹にあったら生き辛いに決まっているし、その苦しみを推 し量 るのは普通の人間には不可能…。
だからこそ記号の部分ではなく”あなた”を見てくれる誰かが居たら、それは救いなんだと思います。シスルさんの立場と同じように。
それぞれの境遇によって永遠に分かり合えないかもしれない溝はあれど…。
どこか分かり合えない部分があるからと言って、別れなければならないなんて、いいやそれはちょっと待て!
他人のことをすべて理解できなくてもいいし、かと言って理解できないならせめてと尊重しすぎなくてもいい。お互いを想う気持ちがわかっていれば、根っこは見えないままでもいいんだ。
わからない部分があってもわからないで、それはそれでいいと付き合っていけばいいじゃないか、と…。そういう風にもわかりあえると発見できてなによりだった!
メルストのメッセージの一貫性にはつくづく痺れますね…。平気で年単位の回収してきますし。泣きます。
そして、シスルさんのトゥルータくんへのクソデカ感情と、それを真っ向から受け止めるトゥルータくんの強さ! プロポーズか?
これはやばかったです。ひとことじゃ表せない関係性。メフテルハーネに新たな沼が誕生しました。ようこそ、ありがとう。今後の話でもこのインネンが続くことになるとは!
他者を切り捨てても幸せを追う思想については賛否ありそうですが、この先でもうひと捻りありそう…。
またメインストーリーの楽しみが一つ増えました。どう着地するんだ? 着地できるんか? 着地する時に両脚が砕け散らないようにして。
ちなみに、今回のクエストにはサブタイで「薊 」とついたものがありました。アザミはキク科のトゲトゲした花のこと。その英名は「シスル 」です。
植物の国出身ユニットには植物や花が名前の由来のキャラが多くいて、花言葉がキャラクター性と関連してたりします! アザミの花言葉は「触れないで」「復讐」「独立」「人間嫌い」など、けっこう怖いですが…たしかに納得感ある。
植物の国関連の設定の中でも長いことベールに包まれ続けていた「庭園」の内側がついに明らかに…!
「神樹様」はてっきりフェス限で実装されるキャラかと思ってたのですが、存在が神すぎてもう別枠の概念でした。オレィフさん…。オレィフ地方…。
はじまりはお菓子の国や機械の国の建国時期と重なる「900年前」だそうで。ここもかよ!
緑精の案内で辿り着いた別次元に安置されていた種に、ベアルロさん(オレィフさんの兄)が同化したことで原初の森が発生。
原初の森については植物1stで説明されているので割愛しますが!
庭園は、その原初の森を模して作られたのだった…!
オレィフさんは兄の気持ちを理解したかったんですね。
兄と別れてからどんな道のりを歩んでこう至ったのか、とても興味ある。
植物の国を支える仕組みですが、森に呼ばれた者が種を呑んだらどうなるかが問題でした。
部外者の目でみれば、”犠牲”によって成り立っているシステムとも言えます。人身御供、いけにえ、苗床…。穏やかじゃないですね。
ただし呼ばれた本人にしてみれば望んでそうしたのだから構わない、自分を必要としてくれる場所があるなら、そうなってしまっても…と。
周りの人はほとんどの場合、本人がいなくなってから初めて「そんなに深刻に考えていたなんて…」と気づくわけですね。
これは今回のお話に限った話じゃなく、リアルの人間関係においても言える話。
森のシーンではローザちゃんを引き止めるエルピスの泣き顔がつらすぎて、もらい泣きしました。
表情とセリフだけでなく、これまで感情が平坦気味だった彼女が、ここまでの道のりで得た体験の積み重ねを経てこういう言葉を紡げるようになったと思うと、こみ上げるものがあった…。
そのあと、悲しい顔をせずに種を飲むローザちゃんも健気すぎたんですけど。
それでも、心から後悔せずにその選択ができたのなら、それはもう肯定するしかない。植物1stにも同じようなセリフがあります。
ローザちゃんはけっきょく戻ってこれたのでよかったけど…!
自分が拠り所としている繋がりがあるなら、常日頃からいつもありがとう好きだよって言っておこうね!
人生において自らの生命に疑問を持ち、それを断とうとした経験があれば(あるいは周りにそういう人がいたら)身につまされる話だったのでは…。わたしも覚えがなくもないです。(いまは元気です)
物語で原初の森と庭園の設定に触れるにあたり、イッスマンさんというキャラが居たことがとてもアクセントになってました。
彼は前編こそ植物の神秘性を信仰する「旧時代」に理解を示さなかったですが、後半にかけて実際におのれの目と手で緑精に触れ、その在り方を認めていくまでの過程が丁寧に描かれていてたいへん良かった…。
というかイッスマンさんは本当に良いキャラすぎて推しになりました…。
初対面では穿った見方をしすぎるやかましい系のお方だったのに、実はその頑 なさは居なくなった者への未練の裏返しだったし、同じ気持ちを抱える者に寄り添おうとする姿勢も持っていたし…。
最終的には自分なりのやり方で旧時代に向き合おうと決意するなんて! 初めて彼が登場したシーンでは想像もできませんでした。
リオネルくんとの関係と言い、キャラの持っていき方のオチというか”落とし所”が天才的だった…。メインライターさんのこのバランス感覚、ほんとうに素晴らしいよ!!
原初の森は引き続き森に近しい者を招き続けるも、意志の確認をしっかりするようになったところとかも丁寧だった。
マトリクスさんが彼女に「あなたは今も頑張っている」と言ったシーンも泣きそうになりましたし、ローザちゃんの「すべてやってからここに来たのならそれは逃げじゃない」というフォローもすばらしかった。
はぁ…。何を食べて育った?
合わない場所に無理して居続けるのはつらい話だし、世界の裏まで行かないと自分の居場所に辿り着けないこともある…。
そう考えると、人生において”居場所”って本当に大事ですね。
その他、緑精関連の話。
みなさんお気づきとは思いますが、緑精の歌の意味はアナグラム(入れ替え言葉)になっています。
愛する、特別、家族よ…♪ 初回で流しちゃった方、読み返す時は歌の一節ごとに言葉を並び替えて読んでみて!
結局、そもそも最初の原初の森の元となった種と緑精がどこから来たのかは謎のままですけど。宇宙の起源と同じように超常の神秘として、そこはもう”そこに在ったから在ったのだ”で片付けていいのかなぁ。
もしも何者かによって人工的に作られたシステムなのだとしたら(千年前に作られたが非人道的なので破棄されたとかで)、イッスマンさんの野望、科学的見地によって紐解くことができる可能性もあるのでは。
ところでシスルさんには姉と弟がいるので一瞬メルロワとの関係を連想しましたが…。
・メルロワは双子
・メルロさんのプロフに”遥か遠い昔から門番をしている”と書いてある(シスルさんは年齢を隠しているが只人なので)
・118話でシスルさんは現世側に溢れた緑精から姉弟の声を聞いた(=姉弟は既に緑精の一部となっていた)
…と否定材料が3つあるので違うっぽいかな? バラとアザミは別の花だしな…。名前がシスローゼンだったらワンチャンあった…?(誰)
ミリョン・バウさんを長年閉じ込め苦しめていたという「塵」について。
冒険の6ヵ国目である植物の国編にして、ようやく第二部でユウくんたちが対峙していくことになる”脅威”の輪郭が見えてきた感…!
心せよ。塵の脅威は始まったばかりだ…。
あっという間に人々を石化させてしまう凶悪さ、とんでもなかった。優しくない!
でもユウくんが塵の爆発からメルクとトトを守るために覆いかぶさって庇 った?くだりはちょっと興奮してしまいました。
シェンルゥさんはバウから剥がれてズズズと逃げていく塵を追っていたあたりから、シスルさんに協力していたのは”塵”と対峙するのが目的だったみたい?
それも復活の前兆程度だったようで、本当に大変なことになるのはまだ先のようです。
最終的には「メフテルハーネの救済」を奏鐘士の役目だとしている彼は、ユウくんたちの仲間ポジションではないものの場合によっては共闘もありうるポジションですね!
作中で世界の名前が出るの、逆に新鮮!
設定として「メフテルハーネ」は馴染みある名前でしたが、セリフで言及されるのって意外と無いよね…。これぞ国別イベではないメインストーリーならでは!
シェンルゥさんは「自分一人でも」という口ぶりではいるものの、奏鐘士は優秀でなければならないと言っていたり、エルピスが強くなることを少し期待していたり、本当は仲間が欲しいと考えたりするのかな…?
複数人いればバウが通れるほどの大きな次元ゲートを開けれたりするみたいだし、奏鐘士の人数を意識している場面もありました。
エルピスが鳴らした鐘の数は現在3つ。スティーノスさんは科学の国でのセリフからまだ5つ鳴らしていませんが3つ以上。
それではシェンルゥさんは…? 原初の森にあったらしい鐘は彼が自ら破壊しちゃったらしいですが。破壊できんの!?
奏鐘士なのに鳴らさずに破壊した理由として考えられるのは2つ。
A.5色あるうち同色の鐘は鳴らせず、既に鳴らした色だったから
B.既に5つの鐘を鳴らしており、鐘に用はないから
原初の森でのエルピスに言ったセリフでは、5つ鳴らした先にあるものを知っているようだったので、Bではないかと思います。
5つ目を鳴らした時に何かが起こり、メフテルハーネを救わねば…!と思い至ったんでしょうか。
「塵」関連では「オワレオワレオワレオワレオワレ」がゾッとしたんですけど…。
もしこれが、苦しみが早く終わって欲しくて助けを求めるバウの声ではなく塵の意志だとしたら、塵はメフテルハーネを終わらせようとしているのかもしれない?
癒術が効かない相手、ユウくんにとっては最大の天敵です…。
それと、今回は出なかったけど世界鐘の争奪に乗り出している「機関」なる組織もありましたし、次回以降あらためて絡んでくるのかも。
チラッと登場していたレウィティアちゃんも「機関」のメンバーらしき匂わせが!
再登場しそう。
他の奏鐘士パーティであるスティーノスさん一行にはシスルさんも加わりました。なんと植物編だけの出番かと思いきや続投ッ! 今後も(主にトゥルータくんに)絡んできそう。
ユウくん一行だけじゃなくスティーノスさん側も仲間が増えてるの面白い。こういう状況次第で共闘もありえるライバル関係好きなので嬉しいです!
トゥルータくんはこれまでの仄 かしから王族の息子かと思われていたけど、正確には養子だったみたい?
彼の父親がお菓子の国のためにその身を捧げたようだけど、お菓子の国のいけにえは王族の血縁者じゃないとダメみたいなので、トゥルータくんはそのあたりも歯痒く思ってそう。
世界を巡る戦いになっていきそうな中、トゥルータくんの加入でついにタイトル画面に全員色がつきましたね! これはもう間違いなくテンション上がる案件!!
メンバーが揃って一通りキャラが立ったところでいよいよお話が本題へと向かっていくのか…!?
植物の国編で新たにメインストーリーに出演したユニットは以下の通りでした!
マトリクスシアノさんと庭園組の再登場や、ずっと登場を待っていたヘザーさんシルビアさんの掛け合いがみれたのがとても嬉しかった…!
セルバくんはユニストではとっつきにくいキャラだと思ってたけど、だいぶ印象が変わりました。
以上です!
第二部で回った国はここまでで18ヵ国中の6ヵ国。さんぶんのいち!
この調子ですべての国をまわるのか、そしてその先があるのか…!? 引き続き楽しみです!
当ページは、Happy Elements株式会社「メルクストーリア」の画像を利用しております。
該当画像の転載・配布等は禁止しております。 ©Happy Elements K.K
今回は植物の国編の感想です!前回の科学の国編の記事はこちら。
ユガラボ | 2020/06/07
【メルスト/日記】メインストーリー第二部を追う!〜科学の国編〜(ネタバレ有)
【メルスト/日記】メインストーリー第二部を追う!〜科学の国編〜(ネタバレ有)
現在ユウくんご一行は、レクルス姫との合流地点である砂漠の国を当面の目的地としています。科学の国から陸路で植物の国と動物の国を経由して行く予定みたい。
(運がよければって何だ…道に運とかあるんか…? 迷う前提か?)
長い旅路ではありますが、旅の仲間も増えてそれぞれの成長が見られます。この冒険してる感、いいよね…!
今回はメイン第二部の植物の国編ですが、国別イベントの植物の国1st「創世の種と根源の森樹」を先に読んでおくとより楽しめると思いますのでこちらの先読みがオススメです!
併せて植物2nd「廃園の傀儡師と常磐に糾わる呪詞」も読むと更に色々な背景が掴めます!こっちを読むのは植物の国編を読んだ前でも後でもどっちでもいいかも。
※以下、ネタバレ注意! ストーリーを楽しんでからお読みください。
ヒトは記号ではない(感想)
原初の森と庭園(感想)
塵の脅威とメフテルハーネの危機(考察)
出演ユニット
ヒトは記号ではない(感想)
メルストには珍しく明確に”害意”を持つキャラクターだったシスルさん。かなり異彩を放つ存在でしたね…! 個人的には好きなキャラですが!
今回の植物の国編のテーマやメッセージ性には、シスルさんと強く結びついた部分がありました。
「ボクを見ろ」「ワタシを見ろ」
最初から最後まで、シスルさんの願いはこれだった。
普遍的に言えば、個を個として扱えということです。うわっつらの記号じゃなくて、中身を見ろと。
登場人物たちにはそれぞれ「緑精が見える」「癒術士である」「特別なチカラがある」「自分の子である」…などと言った事情がありますが、これは個人に付与された立場や役割でしかなく、本人の人格とは関係のないこと。
ですが、立場によって待遇や周りの見る目が変わるのが世の
だからこそシスルさんは、それがただ一つの個を指すための”名前”にこだわる。
何の事情も知らないトゥルータくんが初対面で名前を覚えて呼んでくれたことを喜んだし、彼の名を何度も噛み締めるように呼び返してました。トゥルータァ…。
逆に、枯木教団の人々からの視線は「自分の望みを叶える力を持った者」として、あくまで利己的だったので快く思っていなかった様子。
むしろ、関係がこじれたタイミングで恨みつらみ的に責められた件に関しては「シスル個人に対しての視線」だからか心地良さそうにしてました。
見てもらえるなら感情の良し悪しは構わないのか…。それほどまでにずっと「”自分”を見てもらえなかった」のかもしれない。
個人ではなく立場や状況で見てしまったケースは、ユウくんが最初にバウ(分体)を癒せなかった件もそうです。当初バウを「村に被害をもたらすモンスター、脅威」とカテゴライズし、対抗手段として癒術で鎮めようとしました。
だけど、それではバウ本人がなぜそうしているか、実は本人も苦しんでいないかを見ていないんですね。ただ「しずまって、落ち着いて」と”目的”だけで接してしまっていた。
カップルになんでパートナーが好きか聞いて「顔が好き」「稼ぎが良い」みたいなのが長続きしないのと一緒ですね。その人そのものではなく価値しか見ていない。その価値がなくなったら縁の切れ目。
逆に「あなただから」みたいなのはとても良いと思います!!
対比こそが物語の華。次は逆側の立場の話も見ていきます。
シスルさんが「緑精が見える」といった”特別”を持っていないことで苦しんだのと同じように、特別であることが苦しみだった者たちの姿も描かれていました。ローザちゃんや森に呼ばれた者たちはこっち。
“特別”という記号を生まれつき押し付けられ、”自分は普通ではない”が自我形成の根幹にあったら生き辛いに決まっているし、その苦しみを
だからこそ記号の部分ではなく”あなた”を見てくれる誰かが居たら、それは救いなんだと思います。シスルさんの立場と同じように。
それぞれの境遇によって永遠に分かり合えないかもしれない溝はあれど…。
どこか分かり合えない部分があるからと言って、別れなければならないなんて、いいやそれはちょっと待て!
他人のことをすべて理解できなくてもいいし、かと言って理解できないならせめてと尊重しすぎなくてもいい。お互いを想う気持ちがわかっていれば、根っこは見えないままでもいいんだ。
わからない部分があってもわからないで、それはそれでいいと付き合っていけばいいじゃないか、と…。そういう風にもわかりあえると発見できてなによりだった!
メルストのメッセージの一貫性にはつくづく痺れますね…。平気で年単位の回収してきますし。泣きます。
そして、シスルさんのトゥルータくんへのクソデカ感情と、それを真っ向から受け止めるトゥルータくんの強さ! プロポーズか?
これはやばかったです。ひとことじゃ表せない関係性。メフテルハーネに新たな沼が誕生しました。ようこそ、ありがとう。今後の話でもこのインネンが続くことになるとは!
他者を切り捨てても幸せを追う思想については賛否ありそうですが、この先でもうひと捻りありそう…。
またメインストーリーの楽しみが一つ増えました。どう着地するんだ? 着地できるんか? 着地する時に両脚が砕け散らないようにして。
ちなみに、今回のクエストにはサブタイで「
©無料壁紙写真素材集/癒しの風景 様より
植物の国出身ユニットには植物や花が名前の由来のキャラが多くいて、花言葉がキャラクター性と関連してたりします! アザミの花言葉は「触れないで」「復讐」「独立」「人間嫌い」など、けっこう怖いですが…たしかに納得感ある。
原初の森と庭園(感想)
植物の国関連の設定の中でも長いことベールに包まれ続けていた「庭園」の内側がついに明らかに…!
「神樹様」はてっきりフェス限で実装されるキャラかと思ってたのですが、存在が神すぎてもう別枠の概念でした。オレィフさん…。オレィフ地方…。
はじまりはお菓子の国や機械の国の建国時期と重なる「900年前」だそうで。ここもかよ!
緑精の案内で辿り着いた別次元に安置されていた種に、ベアルロさん(オレィフさんの兄)が同化したことで原初の森が発生。
原初の森については植物1stで説明されているので割愛しますが!
庭園は、その原初の森を模して作られたのだった…!
オレィフさんは兄の気持ちを理解したかったんですね。
兄と別れてからどんな道のりを歩んでこう至ったのか、とても興味ある。
植物の国を支える仕組みですが、森に呼ばれた者が種を呑んだらどうなるかが問題でした。
部外者の目でみれば、”犠牲”によって成り立っているシステムとも言えます。人身御供、いけにえ、苗床…。穏やかじゃないですね。
ただし呼ばれた本人にしてみれば望んでそうしたのだから構わない、自分を必要としてくれる場所があるなら、そうなってしまっても…と。
周りの人はほとんどの場合、本人がいなくなってから初めて「そんなに深刻に考えていたなんて…」と気づくわけですね。
これは今回のお話に限った話じゃなく、リアルの人間関係においても言える話。
森のシーンではローザちゃんを引き止めるエルピスの泣き顔がつらすぎて、もらい泣きしました。
表情とセリフだけでなく、これまで感情が平坦気味だった彼女が、ここまでの道のりで得た体験の積み重ねを経てこういう言葉を紡げるようになったと思うと、こみ上げるものがあった…。
そのあと、悲しい顔をせずに種を飲むローザちゃんも健気すぎたんですけど。
それでも、心から後悔せずにその選択ができたのなら、それはもう肯定するしかない。植物1stにも同じようなセリフがあります。
ローザちゃんはけっきょく戻ってこれたのでよかったけど…!
自分が拠り所としている繋がりがあるなら、常日頃からいつもありがとう好きだよって言っておこうね!
人生において自らの生命に疑問を持ち、それを断とうとした経験があれば(あるいは周りにそういう人がいたら)身につまされる話だったのでは…。わたしも覚えがなくもないです。(いまは元気です)
物語で原初の森と庭園の設定に触れるにあたり、イッスマンさんというキャラが居たことがとてもアクセントになってました。
彼は前編こそ植物の神秘性を信仰する「旧時代」に理解を示さなかったですが、後半にかけて実際におのれの目と手で緑精に触れ、その在り方を認めていくまでの過程が丁寧に描かれていてたいへん良かった…。
というかイッスマンさんは本当に良いキャラすぎて推しになりました…。
初対面では穿った見方をしすぎるやかましい系のお方だったのに、実はその
最終的には自分なりのやり方で旧時代に向き合おうと決意するなんて! 初めて彼が登場したシーンでは想像もできませんでした。
リオネルくんとの関係と言い、キャラの持っていき方のオチというか”落とし所”が天才的だった…。メインライターさんのこのバランス感覚、ほんとうに素晴らしいよ!!
原初の森は引き続き森に近しい者を招き続けるも、意志の確認をしっかりするようになったところとかも丁寧だった。
マトリクスさんが彼女に「あなたは今も頑張っている」と言ったシーンも泣きそうになりましたし、ローザちゃんの「すべてやってからここに来たのならそれは逃げじゃない」というフォローもすばらしかった。
はぁ…。何を食べて育った?
合わない場所に無理して居続けるのはつらい話だし、世界の裏まで行かないと自分の居場所に辿り着けないこともある…。
そう考えると、人生において”居場所”って本当に大事ですね。
その他、緑精関連の話。
みなさんお気づきとは思いますが、緑精の歌の意味はアナグラム(入れ替え言葉)になっています。
愛する、特別、家族よ…♪ 初回で流しちゃった方、読み返す時は歌の一節ごとに言葉を並び替えて読んでみて!
結局、そもそも最初の原初の森の元となった種と緑精がどこから来たのかは謎のままですけど。宇宙の起源と同じように超常の神秘として、そこはもう”そこに在ったから在ったのだ”で片付けていいのかなぁ。
もしも何者かによって人工的に作られたシステムなのだとしたら(千年前に作られたが非人道的なので破棄されたとかで)、イッスマンさんの野望、科学的見地によって紐解くことができる可能性もあるのでは。
ところでシスルさんには姉と弟がいるので一瞬メルロワとの関係を連想しましたが…。
・メルロワは双子
・メルロさんのプロフに”遥か遠い昔から門番をしている”と書いてある(シスルさんは年齢を隠しているが只人なので)
・118話でシスルさんは現世側に溢れた緑精から姉弟の声を聞いた(=姉弟は既に緑精の一部となっていた)
…と否定材料が3つあるので違うっぽいかな? バラとアザミは別の花だしな…。名前がシスローゼンだったらワンチャンあった…?(誰)
塵の脅威とメフテルハーネの危機(考察)
ミリョン・バウさんを長年閉じ込め苦しめていたという「塵」について。
冒険の6ヵ国目である植物の国編にして、ようやく第二部でユウくんたちが対峙していくことになる”脅威”の輪郭が見えてきた感…!
心せよ。塵の脅威は始まったばかりだ…。
あっという間に人々を石化させてしまう凶悪さ、とんでもなかった。優しくない!
でもユウくんが塵の爆発からメルクとトトを守るために覆いかぶさって
シェンルゥさんはバウから剥がれてズズズと逃げていく塵を追っていたあたりから、シスルさんに協力していたのは”塵”と対峙するのが目的だったみたい?
それも復活の前兆程度だったようで、本当に大変なことになるのはまだ先のようです。
最終的には「メフテルハーネの救済」を奏鐘士の役目だとしている彼は、ユウくんたちの仲間ポジションではないものの場合によっては共闘もありうるポジションですね!
作中で世界の名前が出るの、逆に新鮮!
設定として「メフテルハーネ」は馴染みある名前でしたが、セリフで言及されるのって意外と無いよね…。これぞ国別イベではないメインストーリーならでは!
シェンルゥさんは「自分一人でも」という口ぶりではいるものの、奏鐘士は優秀でなければならないと言っていたり、エルピスが強くなることを少し期待していたり、本当は仲間が欲しいと考えたりするのかな…?
複数人いればバウが通れるほどの大きな次元ゲートを開けれたりするみたいだし、奏鐘士の人数を意識している場面もありました。
エルピスが鳴らした鐘の数は現在3つ。スティーノスさんは科学の国でのセリフからまだ5つ鳴らしていませんが3つ以上。
それではシェンルゥさんは…? 原初の森にあったらしい鐘は彼が自ら破壊しちゃったらしいですが。破壊できんの!?
奏鐘士なのに鳴らさずに破壊した理由として考えられるのは2つ。
A.5色あるうち同色の鐘は鳴らせず、既に鳴らした色だったから
B.既に5つの鐘を鳴らしており、鐘に用はないから
原初の森でのエルピスに言ったセリフでは、5つ鳴らした先にあるものを知っているようだったので、Bではないかと思います。
5つ目を鳴らした時に何かが起こり、メフテルハーネを救わねば…!と思い至ったんでしょうか。
「塵」関連では「オワレオワレオワレオワレオワレ」がゾッとしたんですけど…。
もしこれが、苦しみが早く終わって欲しくて助けを求めるバウの声ではなく塵の意志だとしたら、塵はメフテルハーネを終わらせようとしているのかもしれない?
癒術が効かない相手、ユウくんにとっては最大の天敵です…。
それと、今回は出なかったけど世界鐘の争奪に乗り出している「機関」なる組織もありましたし、次回以降あらためて絡んでくるのかも。
チラッと登場していたレウィティアちゃんも「機関」のメンバーらしき匂わせが!
再登場しそう。
他の奏鐘士パーティであるスティーノスさん一行にはシスルさんも加わりました。なんと植物編だけの出番かと思いきや続投ッ! 今後も(主にトゥルータくんに)絡んできそう。
ユウくん一行だけじゃなくスティーノスさん側も仲間が増えてるの面白い。こういう状況次第で共闘もありえるライバル関係好きなので嬉しいです!
トゥルータくんはこれまでの
彼の父親がお菓子の国のためにその身を捧げたようだけど、お菓子の国のいけにえは王族の血縁者じゃないとダメみたいなので、トゥルータくんはそのあたりも歯痒く思ってそう。
世界を巡る戦いになっていきそうな中、トゥルータくんの加入でついにタイトル画面に全員色がつきましたね! これはもう間違いなくテンション上がる案件!!
メンバーが揃って一通りキャラが立ったところでいよいよお話が本題へと向かっていくのか…!?
出演ユニット
植物の国編で新たにメインストーリーに出演したユニットは以下の通りでした!
前編
後編
マトリクスシアノさんと庭園組の再登場や、ずっと登場を待っていたヘザーさんシルビアさんの掛け合いがみれたのがとても嬉しかった…!
セルバくんはユニストではとっつきにくいキャラだと思ってたけど、だいぶ印象が変わりました。
以上です!
第二部で回った国はここまでで18ヵ国中の6ヵ国。さんぶんのいち!
この調子ですべての国をまわるのか、そしてその先があるのか…!? 引き続き楽しみです!
7 件のコメント
コメント失礼します。
遂に二部のメインキャラが揃いましたね! スタート画面と同じように5人並べたパーティを作って遊んでみましたが、すごくテンション上がりました! 編成ボーナスも5個つくという相性の良さ?! ミニキャラが動いてるのを眺めていると、これからのストーリー展開や成長が気になって仕方がありません。
そしてそれと同じくらい、ユガラボ様のストーリー更新記事も楽しみにしています。今回ならバウの”オワレ”の意味やレウィティアちゃんと機関との関係性をほのめかす箇所など、細やかな部分まで拾い上げるユガラボ様のメルスト愛溢れたストーリー感想/考察記事を読んでいると、メルストの世界がぐんと広がっていくような気がします。
うまい〆の言葉が見つからないのですが、これからもユガラボ様を参考にして戦力増強に励みながらストーリー更新を待ちたいと思います。長文失礼しました。
イッスマンさんあの登場とユニストでここまでの人だとは思わなかった。
メルストの大人たち人各者ばかりですね。
原初の森最終的な意思を確認するようになったけどあれって一方通行でしたよね?
仮に拒否したら帰る為のトンネル開いてくれるのかな?
感想記事おつでした。
正直イッスマンさんイロモノ枠だと思ってました(汗)
原初の森での熱い語りではウルッと来てしまいました
イッスマンさんの、考えは改めてもキャラは崩さない造りに感心しました。
石化したシルビアを見てしまったときのヘザーの反応で不覚にも泣いてしまった。
よかった。シルビアからの一方通行ヤンデレ視線で青褪めるヘザーなんて居なかったんだね!
盛大な一生の付き合い宣言と別れをしたトゥルータとシスルですが、スカウトでシスルをお迎え済みだとパーティを組める……!
一緒のパーティでいちゃらぶ(?)冒険の旅ができるぞシスル!
ストーリー呼んでる途中涙と鼻水溢れさせウヴァァーっとなりながらも読了後はこんなこと考えてました(゚∀゚)
フェニシャルルは灰で今回のは塵でしたが、時期といい感情と行動原理に強烈に作用する事といい、何かしら関係あるのでしょうかねー……
フェニシャルルは怒り……あるいは失望でしたが、塵は……絶望?諦観?オワレという結果は出力されてますけど「何で終わらせたいのか」はまだわかってない……ですよね?
バウさんとの会話でそこらへん言及合ったような気もしますがうろ覚え(;´∀`)
ユガラボ様の感想でストーリーも2倍以上楽しめます!
初っぱなの道に運とかあるんかの突っ込みがまず面白い